共通:今なぜプログラミングなのか?

STEAMS

これからの子供たちに必要な学び

AI時代に突入し、世の中が目まぐるしいスピードで変化しています。今の大人が予想できないような未来があっという間に現実になります。誰も予想できないような時代を生きるこれからの子供達にとって必要な学びとは何なのでしょうか?

「プログラミング教育がカギ」って知ってますか?

先の未来が見えないこととプログラミング教育に何の関係があるのでしょう。今の大人が子供の時に、学校でプログラミングを学んできませんでした。では、なぜ、プログラミング教育が義務教育に導入されたのでしょうか。
その答えは、プログラミング教育を学ぶと、プログラミング的思考力がつくからです。
「え?!プログラマーになる人がこれからたくさん必要になるからじゃないの?」
こう思われた方も少なくないんじゃないでしょうか。
確かに、そういう側面もありますが、もしそれだけの理由なら、義務教育で学習しなくてもプロを目指す生徒だけが学べばいいと思いませんか?
ということで、プログラミング的思考力なら、どんな職業に就こうが、どんな問題にぶつかろうが、必要になってくるので、全員に必須の力になってくるわけです。
でも、プログラミング的思考力って一体どんな力なのでしょうか?プログラムを作る力のことでしょうか?

パソコンが一般的でなかった時代でも、学校でプログラミング的思考力を身につけていましたし、今でも普通の教科の授業の中で、プログラミング的思考力を鍛えています。わかりやすいのが、数学の証明問題。中学生からも大人からも「何で証明なんか勉強するの?こんなの社会で一度も使うことないでしょ!!」って声をよく聞きました。確かに社会に出てこの証明問題を解いて下さいって言われないですよね。
ところが、社会に出ても、学校生活の中でも、生きていれば常に何らかの問題を抱えながら生きています。その問題をどうやって解決していけば考えることはよくあることでしょう。
証明問題を解くときに、「もしこうなら、こうなる」「そうじゃなかったら、こうなる」と考えたことがあったかと思います。この思考がプログラミング的思考力をつけていることになります。
小学生でもこの思考力がある子は、友達とケンカにならないようによく考えて行動できます。困ったことがあったら、「自分で考え判断し、行動する」ことを意識して工夫して生活できるようになるのです。

プログラミング的思考力は万人に必要な力

 変化の激しい複雑化された社会において必要なスキルとは、複雑な問題に取り組み、論理的に解決策を考え、実施し、不具合があれば何度でもやり直し解決していく問題解決能力、プログラミング的思考力が必須となってきます。

誰かに聞けば、答えがわかるという時代はもう終わりました。自分で答えを見つけていく時代です。ですから、試行錯誤しながらも確実に自分なりのやり方で答えに辿り着いていく。失敗を失敗を捉えるのではなく、成功へのプロセスなんだという気持ちで、問題解決へ進む粘り強さ。

プログラミングを学ぶ事は、これからの社会を生き抜く力を養うには最適なのです。

つまり「将来の可能性が広がる」​

プログラミングを学ぶ事は、問題を解決することだけではありません。豊かなアイデアを創造しカタチにする事にも繋がります。今までにない考え方、つまり、自分で自分の将来をクリエイトすることもできるようになるのです。

子供たちの65%は将来、今は存在していない職業に就く

今後10年~20年程度で、半数近くの仕事が自動化される可能性が高い(マイケル・オズボーン氏(オックスフォード大学准教授))と言われています。また、子供たちの65%は将来、今は存在していない職業に就く(キャシー・デビッドソン氏(ニューヨーク市立大学大学院センター教授))といった予測もあります。あなたはどう思いますか?
大人になった時、新しい職業がメインになっていて、子供の時にあった職業がなくなってしまっていることを想像できますか?

日本人は「以心伝心」「空気を読んで行動する」文化だから、言葉が曖昧。それでプログラミングできる?

 プログラミングは、事細かに命令を入れないと、思うようには動いてくれません。より具体的に詳細に言葉にしなくてはいけません。
 日本人は空気を読んで行動しますよね。でも、それって、言葉が曖昧であることにも繋がっています。はっきり言わないことで、相手を傷つけない優しさだったりもしますが、それでは、外国人や異文化の人にとっては理解できないことです。もちろん、ロボットに命令を出す時にも具体的な指示が必要になってくるわけです。

プログラミング学習で5つの力がUP!

問題解決能力

プログラミングとは、自ら問題を定義し解決していく技術です。

プログラミングは、複雑な問題を適切に分解してより単純な要素の組み合わせとして表現することからはじまります。各要素が互いにどのように関係しているのか、どのような条件でどの要素を使うのかなど、問題解決の手順を記述したものがプログラムとなるのです。

論理的思考力

コンピュータは、命令したとおりにしか動きません。
コンピュータを意図したとおりに動作させるには、シンプルで、矛盾なく論理的に手順を組み立ていく事が求められます。
プログラミングする事は、論理的思考力(ロジカルシンキング)が鍛えられていきます。

情報収集し、判断する力​

アイデアを生み出す、アイデアを形にする、エラーが発生したら原因を特定し解決策を施していく事、これらすべてにおいて、必要な情報を自らリサーチしなければなりません。
そして、集めた情報は、自分にとって必要なものか、そうでないのかを判断する事も求められます。プログラミングによって作品を作り、エラーを潰した数だけ情報収集能力、情報判断能力が鍛えられていきます。

コンピュータースキル

IT、テクノロジーの進歩により、現在の子供たちの65%が大学卒業時には、今は存在していない職業につく可能性が高い、また、現在の職業の内半数がコンピュータにとってかわられるという予測もあります。
今後、世の中何かをしたい時にコンピュータを避けては通れない時代が来ています。
テクノロジーを学ぶ事は、今後の社会において必須と言えるでしょう。

GRIT力

グリットとは、「困難にあっても挫けない」などと訳される言葉で、ペンシルベニア大学の心理学者Angela Lee Duckworth(アンジェラ・リー・ダックワース)氏が提唱しており、成功者の条件は何か?そしてそれはなぜか?を研究した結果、成功する人に共通し、一番重要なのは、何かの目的を達成するために、継続的に粘り強く努力することであるGrit力であるという事です。
プログラミングは、何かを作り上げるまでに、すんなりいく事はありません。自分で設定したゴールにたどり着くためには、不具合があれば何度でもやり直し粘り強く取り組んでいかなければなりません。
苦労して作り上げ壁を乗り越える事ができれば、自己効力感が向上し、物事に向かう時、「どうせできない」から「きっとできる!」と考えられるようになります。