子どもの時から起業家教育が必要な3つの明らかな理由

起業家教育
起業家教育と聞くと、独立を考えている大人たちが受けるものと思うかもしれません。
しかしこれからの時代は、子どもの頃から起業家教育を受けるべきだと注目されるようになりました。
なぜ、子どもたちにそのような教育が必要なのか。
この記事では、その理由について解説していきましょう。

子どもの起業家教育(アントプレナーシップ教育)とは?

起業家教育(アントプレナーシップ教育)は、雇用環境・産業構造の変化に伴って2000年代に注目されるようになった教育法です。
「起業家」教育とありますが、必ずしも起業家の育成のためだけのものではありません。
どのようなものかご紹介しましょう。


子ども向けの起業家教育(アントプレナーシップ教育)とは
起業家教育(アントプレナーシップ教育)は、起業家精神と起業家的資質・能力を有する人材を育成する教育法です。

前述したように、起業家になるためだけの教育ではなく、これからの時代を生き抜く力を養われます。
新しい企業の育成と日本経済を牽引する新しい産業の創出のため、起業家マインドを持った人材を育成することが重要とされています。
この教育法で育まれる高い志を持つことや、他者との関わりの中で、新たな価値を自ら創造していく力というのは、これからの時代には欠かせない力になるでしょう。

起業家教育(アントプレナーシップ教育)は小学校でも導入されている!
まだ数は少ないですが、起業家教育でも小学校でもすでに導入されています。

昨今の社会や職業の在り方が大きく変化する中、子どもたちに未来を切り拓く力を持たせたいという日本政府の狙いのもと、10年以上前から導入され始めました。
経産省の管轄として始まり、現在は中小企業庁と文部科学省が主導していましが、今後さらに加速していくでしょう。

子どもの起業家教育とは実際どんなもの?小学校の事例紹介

それでは、子どもの起業家教育とはどのようなものなのか、小学校の実際の導入例をご紹介します。

出典:「「生きる力」を育む起業家教育のススメ」(経済産業省)(https://www.meti.go.jp/policy/newbusiness/downloadfiles/jireisyu.pdf)


鳥取県倉吉市立上灘小学校
株式会社ウィル・シードの「いきいきゲーム」を取り入れた起業家教育を上灘小学校では導入しています。

この「いきいきゲーム」とは会場を一つの世界にみたて、いくつかの国(チーム)に分かれて行います。
このゲームには、自分の可能性を知ることができる、社会への興味がわく、社会で生きていく中で大切なことを理解する、という3つの目的があります。
1日を通して行われるこのゲームで、児童たちは国の情勢によって支給される資源・技術力・資金を用いて、自分の国を豊かにするために様々なアイディアや工夫を凝らします。
そして、チームで試行錯誤していく中でチームワーク、不平等な設定の受け入れ、さまざまな状況への変化、成功体験という、4つの効果が得ることができます。
山梨県甲府市山梨学院大学附属小学校
同校は「他者意識の実践」という目的のもと、小学1~2年生の授業で、商品開発など、様々な起業家教育を行っています。
自分以外の他者、社会のために何ができるかを考えてそれを行動に移し、その中で発生する問題点や壁を、どのように乗り越えるかまでの体験をすることがこのプロジェクトの狙いです。
実際に「〇〇な人に喜んでもらえるケーキ」などのテーマに沿って、児童たちで商品を考え、本物のケーキ屋さんに評価してもらうという取り組みをしました。
こうした経験の中でチャレンジ精神や積極性が養われ、他者・社会への貢献意識が育つことが期待できます。
東京都杉並区立桃井第三小学校
4年生向けの起業家教育は、地域の商店街や環境に興味・関心を持ち、課題を見つけて調べる、話し合いを通して課題を解決したり、協力して準備したりする、取り組んだことを工夫しながら相手に伝える、という3つの目的で取り組んでいます。
商品企画から商品販売まで児童たちで行います。
市場調査を行ったり、販売したりする中で、児童たちは知らない大人たちと数多く関わります。最初は緊張していても、積極的に声をかけ、大人から優しくされる体験を通して喜びに変わり、それが他者へ優しくしようとする思いへと変わるという、人としての成長が得られました。
またこの起業家教育がきっかけで、将来の職業が決まったという実例もあります。

起業教育の基本については『小学生の起業教育とは?』もあわせてご覧ください。

子どものときから起業家教育が必要とされる3つの理由

小学校の導入事例から分かるように、子どものときから起業家教育を受けることで、「生きる力」を身につけることができます。
それが、以下の必要とされる3つの理由です。

チャレンジ精神・積極性が養われる
これは起業家精神ともいえるものです。
人任せにせず、最初に手を上げる人になるという意識が養われます。
指示を待つのではなく、自ら創意工夫をする姿勢が身に付きます。
創造性・探究心が高まる
何かを成し遂げるには、工夫しなければなりません。
商品を売るための呼び込みを個性的にしたり、平面なポップではなく、立体的なポップを作って目立たせたり、新たなアイディアを模索する力が養われます。
自信・自己肯定感が高まる
普段の授業とは違った角度で子どもたちを評価できるため、子どもたちの自信に繋がります。
たとえ勉強が不得意でも、自分の得意なことを生かして起業できるんだ、という気づきが得られるでしょう。
そして、長所と短所を理解して、自立に向けた意識が高められます。

子ども向けの起業家教育はどうやったら受けられる?

起業家教育を実施している小学校はまだ多くありません。
自分の子どもに起業家教育を本格的に受けさせたい場合は、専門のスクールに通ったり、起業家教育を目的としたイベント・プログラムを探したりしましょう。

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