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「探究学習って、結局何をするの?」
「自由研究とは違うの?」
「テーマを自分で決めるなんて、うちの子にできるかな?」
最近、学校や習い事でも「探究」という言葉をよく聞くようになりました。
探究学習を簡単に言えば、
自分で問いを持ち、調べ、考え、自分なりの答えをつくっていく学び
です。
先生から出された問題の正解を当てるだけではありません。
「なぜだろう?」
「本当にそうなの?」
「もっと良い方法はない?」
というところから学びが始まります。
探究学習は「調べ学習」と同じではありません
探究学習でよくあるのが、
テーマを決める
→ インターネットで調べる
→ まとめる
という形です。
もちろん、調べることも大切です。
でも、
調べて書き写して終わり
では、探究とは少し違います。
大切なのは、
「調べて分かったことから、自分は何を考えたのか」
です。
たとえば、
「食品ロスについて調べる」
だけなら調べ学習です。
そこから、
「なぜ家では食べ物が余るのだろう?」
「学校給食ではどうしている?」
「自分たちにできることは?」
まで進むと、探究らしくなってきます。
探究は「問い」から始まる
探究学習で一番大切なのは、
問いをつくること
です。
でも子どもに、
「好きなテーマを自由に決めて」
と言っても、なかなか決められないことがあります。
そんなときは、
「好きなこと」
「気になること」
「困っていること」
から始めると見つけやすくなります。
たとえば、
ゲームが好き。
犬が好き。
料理が好き。
電車が好き。
サッカーが好き。
そこから、
「ゲームはどうして夢中になるの?」
「犬は人の言葉をどこまで分かる?」
「同じ料理でも店によって値段が違うのはなぜ?」
と問いを広げていきます。
「なぜ?」を一回で終わらせない
問いを深くするコツがあります。
それは、
「なぜ?」をもう一度重ねること
です。
たとえば、
「コンビニはなぜ24時間営業なの?」
そこから、
「夜中にも買う人がいるから」
で終わらず、
「では夜中にはどんな人が利用する?」
「人件費はどうなる?」
「24時間営業しない店との違いは?」
と広げる。
すると、一つの疑問が、
社会。
経済。
仕事。
生活。
に広がっていきます。
小学生向けの面白い探究テーマ例
テーマは、難しい社会問題でなくても大丈夫です。
身近なものほど、良い探究になることがあります。
たとえば、
食べ物
「なぜポテトチップスの袋には空気が入っている?」
「同じジュースでも値段が違うのはなぜ?」
「給食の人気メニューは何?」
地域
「自分の町で一番多いお店は?」
「観光客に紹介したい場所はどこ?」
「地域をもっと楽しくするには?」
学校
「忘れ物を減らすには?」
「休み時間をもっと楽しくするには?」
「学校にあったら便利なものは?」
環境
「食品ロスを減らすには?」
「ペットボトルを減らすには?」
「家で一番電気を使っているものは?」
仕事・お金
「100円の商品はどうやって利益を出している?」
「人気のお店にはどんな共通点がある?」
「自分がお店を開くなら何を売る?」
好きなこと
「ゲームを仕事にする方法はいくつある?」
「YouTuberにはどんな仕事が必要?」
「動物に関わる仕事には何がある?」
こうしたテーマなら、子どもの興味から自然に始められます。

良い探究テーマは「すぐ答えが出すぎない」
検索したら一行で答えが出てしまう問いより、
少し考える余地がある問いの方が探究には向いています。
たとえば、
「富士山の高さは?」
なら、すぐ答えが分かります。
でも、
「なぜ富士山には多くの観光客が来るの?」
なら、
景色。
文化。
交通。
歴史。
外国人観光客。
など、いろいろな方向から調べられます。
つまり、
答えを調べる問いより、考えを広げられる問い
の方が探究向きです。
探究は「問い→調べる→考える→伝える」
探究学習は、大きく見るとこんな流れになります。
問いを立てる
→ 情報を集める
→ 比べる
→ 考える
→ 自分なりの答えをつくる
→ 伝える
→ 新しい問いを見つける
ここで大切なのは、
最後に「自分はどう考えるか」があることです。
調べた情報をまとめるだけではなく、
情報を材料にして、自分の考えをつくる
ところまで進めます。
一つの情報だけを信じない
探究では、調べ方も大切です。
インターネットで検索して、一番上に出てきたページだけを見る。
これでは少し心配です。
複数のサイトを見る。
公式サイトを見る。
本を見る。
実際に人に聞く。
自分で観察する。
数字を集める。
こうして、
いくつかの情報を比べる
ことが大切です。
「誰が書いた情報?」
「いつの情報?」
「他の資料でも同じことを言っている?」
という視点も、少しずつ身につけていきます。
AIも探究に使える
今は生成AIも探究に使えます。
たとえば、
「食品ロスについて調べるための質問を10個考えて」
と聞けば、テーマを広げる手助けになります。
また、
「小学生にも分かるように説明して」
「反対の意見も教えて」
と使うこともできます。
ただし、
AIの答えをそのままコピーして終わるのではありません。
「本当かな?」
「他の資料ではどう書いてある?」
「自分はどう思う?」
と考えることが重要です。
AIは、
答えを代わりに作る機械ではなく、考えるための道具
として使う方が探究には合っています。
※AI時代に必要な力については、AI時代、子どもに必要な力とは?|知識だけでは足りないこれからの学びで詳しく解説しています。
家庭でも探究学習はできる
探究は学校だけで行うものではありません。
家庭の日常にもテーマがあります。
たとえば買い物に行ったとき、
「同じ牛乳なのに値段が違うね」
と言ってみる。
そこから、
産地?
ブランド?
容器?
店?
量?
と考える。
旅行に行ったら、
「どうしてこの町は観光客が多いんだろう?」
料理をしたら、
「なぜパンは膨らむ?」
散歩中なら、
「どうしてこの道にはコンビニが多い?」
特別な教材がなくても、
身の回りを「なぜ?」で見る
だけで探究は始まります。
親は「先生」になりすぎなくていい
子どもが質問してきたとき、
大人が全部答えなくても大丈夫です。
「知らない。調べてみようか」
でもいいのです。
むしろ、
「どう思う?」
「どんな方法で調べたら分かる?」
「誰に聞いたら分かりそう?」
と返す。
すると、
大人が答えを与える学習から、
子ども自身が進める学習
に変わっていきます。
※こうした関わり方は、子どもの主体性を伸ばすには?|「自分で考えて動ける子」を育てる関わり方でも詳しく解説しています。
自由研究との違いは?
自由研究と探究学習は、とても近いものです。
自由研究でも、
疑問を持ち、
実験し、
調べ、
考察すれば、立派な探究になります。
違いがあるとすれば、
探究は一度まとめて終わりではなく、
「次は何を知りたい?」
と続いていくことです。
たとえば、
「氷が溶ける速さを調べた」
↓
「塩を入れるとどうなる?」
↓
「砂糖では?」
↓
「実際の道路ではなぜ塩をまく?」
と、新しい問いにつながります。
探究は、
問いが連鎖していく学び
でもあります。
プレゼンすることで探究は深くなる
探究したことは、誰かに伝えるとさらに深まります。
「なぜこのテーマを選んだの?」
「一番驚いたことは?」
「他の方法はなかった?」
と質問される。
すると、
自分の考えをもう一度整理します。
だから、
調べる → 発表する → 質問される → 考え直す
という流れがとても大切です。
※プレゼン力の具体的な育て方は、小学生のプレゼン力を伸ばすには?|人前で話すのが苦手な子の練習法で詳しく解説しています。
起業教育は、探究の宝庫
起業教育では、
正解のない問いが次々に出てきます。
たとえば、
「新しいジュース屋さんを開こう」
とします。
すると、
誰に売る?
どんな商品?
いくら?
どこで売る?
他のお店との違いは?
材料費はいくら?
どうやって宣伝する?
という問いが出てきます。
これはそのまま探究です。
調べ、
比べ、
計算し、
話し合い、
アイデアをつくり、
プレゼンします。
つまり起業教育は、
探究したことを実際の計画に変える学び
にもなります。
※起業教育の具体的な学習内容は、小学生の起業教育とは?|お金・探究・プレゼンまで学べる理由で詳しく解説しています。
※お金教育を家庭でどう進めるかは、小学生のお金教育、何から始める?|お小遣いだけでは身につかないお金の学びで詳しく解説しています。
学校で習ったことも全部つながってくる
探究学習では、教科の知識がバラバラではなくなります。
算数なら、
割合。
グラフ。
平均。
計算。
国語なら、
読む。
質問する。
書く。
説明する。
社会なら、
仕事。
地域。
産業。
経済。
理科なら、
観察。
実験。
比較。
一つのテーマを追いかけていくと、
学校で習ったことを使う場面
が自然に生まれます。
※小学生の習い事選び全般については、小学生の習い事、何を選ぶ?|塾・スポーツ以外で伸ばしたい力もあわせてご覧ください。
探究で育てたいのは「自分で学びを進める力」
私は公立小中学校で30年以上、子どもたちと関わってきました。
教員が一生懸命教えることは大切です。
でも、子どもが成長していくほど、
先生がずっと隣にいるわけではありません。
だからこそ、
「分からない」
と思ったときに、
自分で調べる。
人に聞く。
試してみる。
考え直す。
ことができる子になってほしいと思っています。
探究学習の大きな価値は、
知識を一つ増やすことだけではありません。
自分で学びを進める方法そのものを身につけること
にあります。
CEOキッズ静岡藤枝校では「起業×探究」で学ぶ
起業を題材にしながら探究を行います。
ただテキストを覚えるのではなく、
問いをつくる
→ 調べる
→ アイデアを出す
→ 話し合う
→ 計画する
→ つくる
→ 発表する
→ 振り返る
という学習を繰り返します。
ブレインストーミングやプレゼンも取り入れ、
「これで合っていますか?」
だけではなく、
「私はこう考えます」
と言える経験を増やしていきます。
「テーマが見つからない子」でも大丈夫
「うちの子は特にやりたいことがありません」
という場合もあります。
それでも大丈夫です。
テーマは、
好きなことだけでなく、
身近な困りごとからも見つけられます。
「朝、起きるのが大変」
「忘れ物が多い」
「学校の荷物が重い」
そんな小さなことでも、
「どうしたら解決できる?」
と考えれば探究になります。
大切なのは、
立派なテーマを選ぶことではありません。
自分で疑問を持って、少し先まで調べてみること。
そこから始まります。

まずは25分、正解のない問いを考えてみよう
CEOキッズアカデミー静岡藤枝校では、親子で参加できるオンライン無料体験会を開催しています。
全体は約60分。
お子さんは約25分の起業・探究ワークに挑戦します。
たとえば、
「誰に売る?」
「どんな商品にする?」
「いくらにする?」
「どうしたらもっと喜んでもらえる?」
と考えます。
正解を当てる授業ではありません。
自分で問い、自分で考えて、自分なりの答えをつくる。
探究の入口を、ぜひ一度体験してみてください。